簡単で確実な手入れ方法


寒い朝、ポカポカと温かいふとんの中でウトウトするのは冬の楽しさの一つ。気持ち良くするのは冬の楽しさの一つ。気持ちよく眠って、この楽しさを一層充実させるには、ふとんばかりでなく、まくらも大切だ。デパートの寝具コーナーを歩いてみると、昔ながらのそば殻まくらをはじめ、羽毛まくら、プランスチックの短いパイプを詰めたまくらなど見慣れないまくらも目につく。まくらの“中身”も含め、最近の特徴などをきたいみた。
 全国まくら寝具共同組合の話では、「頭寒足熱の状態になって、ある程度の弾力性があることがよいまくらの中身の条件」という。
 その条件から、各種の中身を点検してみると、まずそば殻は、ひんやりとして暖まらず頭寒足熱に最適だが、重みがあることと、弾力性がやや落ちるのでパンヤやポリエステルと合わせた「半そばまくら」が主流となっている。
 100%そば殻のまくらを買う時は、使っているうちにへこむので、ある程度固めのを選ぶとよい。半そばまくらの場合は、かつてそば殻が不足し、高価だった頃のなごりで、ほんお少ししか入っていないものもある。手でよく確かめ、きちと入っているものを選ぶ方がよい。
 パンヤだけのまくらもあるが、弾力性に富んでいる半面、へこみがち。薄いものは、すぐに平らになってしまう。標準サイズのまくらなら、最低850グラムのパンヤが入っていることが目安だ。
 羽毛は、まくらの素材の中で最も柔らかく、しかも、その感触が長持ちする。ただし、たくさんの羽毛が入っていないと、頭が沈みがちになる。900グラム入りのまくらは、1個だけでなく2個重ねて使うように作られている。好みや、羽毛の材質にもよるが、1個で使うなら1キログラム以上の羽毛の入ったものを選んだ方がよい。
 数年前から店頭に出てきたプランスチックパイプ入りのまくら。穴のあいた小さな筒で水で洗え、虫がつかない、というのがセールスポイントだ。感触はそば殻に近い。
 まくらは買ってきた外側ビニールから出して、ふとんを干す時は一緒に日光に当て、ブラシなどでほこりをとるのが、簡単で確実な手入れ方法だ。

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